世界を席巻する起業家集団「ペイパルマフィア」に見るキャリアの歩み方とは?



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皆さんは将来、どのようなキャリアを歩みたいと考えていますか?社会に貢献したい、ひいては世界を変える人材になりたいという高い志を持つ方もいるでしょう。

今回はそうした「イケてる」キャリアを歩みたい皆さんに向けて、アメリカの伝説的スタートアップPay Pal を例に取って「スタートアップで働く」という選択肢について紹介したいと思います!

ペイパルマフィアとは?

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もともとPayPalとは、インターネットを利用した決済サービスの提供を行う、1998年にアメリカで設立された会社でした。

2002年にインターネットオークションサイトのebayに買収されたことによりPayPalメンバーの多くが独立の道を歩み、LinkedInやYouTubeなどの世界に名だたるスタートアップを次々に生み出したのです。彼らは独立後もマフィアのように団結して連絡をとりあっていたことから「ペイパルマフィア」と呼ばれるようになりました。

「ペイパルマフィア」のなかでも、特に際立った活躍をしているのがイーロン・マスクという人物です。彼は1971年に南アフリカで生まれたのですが、なんと10歳にしてプログラミングを独学でマスターし、12歳の時にはゲームを制作して販売していたといいます。若くから才能に恵まれていたイーロンはスタンフォード大学の大学院に入学するも2日で退学し、1995年にオンラインコンテンツの出版会社Zip2社を設立します。続いて1999年にはオンラインの金融サービスX.com社を設立し、これが2001年にPay Pal社となります。この2度の起業に成功し大金を手にしたイーロンですが、彼は決して散財することなく、「地球環境を守るため持続可能なエネルギーを実現すること」「人類の新しい環境を求めた宇宙への旅立ち」という二つの壮大な夢を実現するために更なるアクションをとります。2002年に宇宙輸送を可能にするロケットを製造開発するスペースX社を起業し、また電気自動車を製造、販売するテスラモーターズ社を設立しました。彼は現在も夢の実現に向け、チャレンジを続けています。

そんなイーロンに代表される「ペイパルマフィア」ですが、彼らの活躍の舞台はかの有名なシリコンバレーでした。シリコンバレーはアメリカ、カリフォルニア州北部のサンフラシスコ・ベイエリアの南部に位置しているサンタクララバレーとその周辺地域の名称であり、多くのIT企業が密集している地域です。シリコンバレーでは日々多くのイノベーションが生まれていて、ペイパルマフィア以外にもApple、Google、Intelなど多くの名だたる企業が拠点を構えています。またソフトバンクなどの日本企業も続々とシリコンバレーに進出し拠点を構えています。

シリコンバレーは言わばスタートアップの聖地なのです。ペイパルマフィアと呼ばれる人々が前述のような素晴らしいサービスを生み出したのには、スタートアップが持つ特徴が深く関係していると思われます。

スタートアップで働くということ

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一般的にスタートアップと聞くと、収入や将来性の面で不安を感じる人が多いようです。しかし、成長性が高く有望なスタートアップでは優秀な人材を惹きつけるためにも、収入について大企業と変わらない水準となっている所も多いです。もちろんスタートアップといっても、企業規模、ドメイン、ビジネスモデルなどあらゆる面で玉石混交であり、個別の企業について判断する必要がありますが一般論として下記のようなメリットが存在します。

成長機会が豊富

スタートアップでは社員が少なく、平均年齢も若いことがほとんどなので、早くから裁量のある仕事を任される機会が多いです。仕事全体を自分で考えた上で、進行させていく必要があるので、企画・提案力や実行力、スケジュール管理能力など様々な能力を身に付けることが出来ます。

経営感覚が身に付く

会社規模の小さいスタートアップにおいては、経営者と同じフロアで働くことがほとんどです。経営者の近くで働くことで、会社の全体像を意識的に把握する必要があり、組織の強みや課題を分析する能力が身につきやすいです。また、成長性が高いスタートアップでは組織の急拡大により優秀な人材が必要なポストも増えます。会社の成長スピードの分、昇進のスピードも速く、若いうちから部下を持ってマネジメント層として働くことになり、経営に関する能力を身に付けることが出来ます。有名な例としては、いまや一部上場企業でもあるDeNAでも20代の役員が輩出されていたり、サイバーエージェントでは新規事業の立ち上げを行った人物が事業ごと別会社化して子会社の社長となる例が多々あります。

スピード感が身に付く

スタートアップでは自社の成長のためとにかく早い意思決定が求められ、事業の内容や戦略も日々目まぐるしく変化していきます。そうした変化に対応し、さらに自ら提案までしていくためには、相当のスピード感や柔軟性が必要になってきます。一般的な大企業においては意思決定のための社内承認フローが複雑で時間がかかったり、上司不在の際に捺印が取れないなどで個々の案件に遅れが出るなど問題が発生し易いですが、スタートアップはスピードが命でありその場その場で自らの意思や責任で判断をしていくことが求められます。

日本のスタートアップ

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スタートアップの本場シリコン・バレーにおける新興企業の発展とくらべて、日本は、まさにスタートアップ界隈が盛り上がり始めてきたところです。高度成長期、バブル期では日本特有の年功序列、終身雇用型の働き方が保証されていましたが、平成の不況を通じて実力主義の要素が強くなり、より個人の能力が重視されるようになりつつあります。特に、1999年11月に東京証券取引所において新興市場を対象とした「マザーズ市場」が開設されてからは日本においてもスタートアップの知名度が高まり、キャリアの選択肢の多様化が進んでいます。その結果、日本市場全体の成長性が下がる中、新卒社会人の中でも「成長性が高いスタートアップで働く」という傾向が徐々に一般化しています。若い時から厳しい環境におかれ、その分成長の機会が豊富に与えられるスタートアップで働くことは市場における個々人の価値を高めることができます。このように、スタートアップで自らの力を磨くことによって企業に依存するのではなく、社会がどんな状況になっても対応できる個人の力をつけることが、キャリアのための最善の方法と考える動きも出てきています。

日本のスタートアップ市場はまだたったの15年の歴史しかありません。逆に言えば、その間に多くの上場企業を輩出してきた非常に面白い市場であると言えます。日本においてスタートアップの認知度が高まるに連れ、今後「スタートアップで働く」という選択肢は更に一般的なキャリアの選択肢となってくるでしょう。