これからの生涯学習を支える日本の教育系ベンチャー6選!




 

Google glassやGoogle Carなどを生み出した、Googleの超最先端テクノロジー研究組織であるGoogleX。そこでCEOを務めているのは元スタンフォード大学の教授であるセバスチャン・スラン氏です。

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彼は人工知能が発達するこの時代において、

「学び続ける事、つまり生涯学習こそ大切だ。」と述べました。現在はUdacityという大規模オンライン公開講座のプラットフォームも運営しており、GoogleやSalesforce、Facebookといった最先端IT企業と提携し、コンピューターサイエンスを中心にして、最先端テクノロジーに関する様々な講座を配信しています。

「人工知能の学ぶスピードは、人間とは比べ物にならないほど速い」と彼は述べています。人工知能は横ばいになった知識を集約させる事が出来るからです。少し具体性を持たせるために人工知能を搭載したGoogle Carを例にとりましょう。それぞれのGoogle Carは完全ではないので、個々の車は当然失敗をします。しかしすごいのはここからで、

それぞれのデバイスに搭載された人工知能は、現場で得た失敗や知識をクラウド上で統合させる事が出来るのです。人間は同じ時間で2つの事を経験できませんが、人工知能であれば可能だという事ですね。これが人工知能が人間よりも学ぶスピードが速い所以であり、いずれ必ず人間を超える転換点=シンギュラリティが起こると言われる理由でもあります。こうした人工知能の発達によって、「仕事が奪われるのでは?」といった人工知能を危険視する声もあります。しかしながらスラン氏はそれを否定しました。

産業革命時にも熟練工による機械打ちこわし運動が起こりましたが、機械化の流れを止める事などできませんでした。現代もそれと同じだという事です。「考え方を変えるべき」と彼は述べています。人間が仕事を奪われるのではなく、

”作業的な仕事”から人間が”解放”されるようになるという事です。つまり人間はより高度な事だけを考え続けられるようになるのです。

だからこそこれからは生涯にわたって効果的に、そして継続的に学んでいかないとなりません。しかしながら「学びたい事があっても時間がない、、。」「自分の可能性を伸ばす学び方ってなんだろ?」って思う方、多くいらっしゃると思います。

そこで今回は生涯にわたって学びを支える日本の教育系ベンチャー6社を紹介したいと思います!

では見ていきましょう!

 

【全ての人の可能性を広げる】LITALICO(初等~中等教育)

LITALICOは”障害は社会の方にある”という考え方のもと、皆が障害を感じる事無く生きられる社会の仕組みを作ろうとしています。教育関連の具体的な事業としては、初等教育から中等教育までのLeafとQremoがありますね。

・Leaf:

自閉症やダウン症、LD、ADHD、などを抱えた児童を対象に、生活スキルやソーシャルスキルといった、生きるのための土台となる力を身に着けるための教育サービスです。一人ひとりの認知特性やその課題に合わせた個別指導を1から計画するため、その子に適したスモールステップを積み上げる事が出来ます。子供一人ひとりに本当に最適なオーダーメイド教育になっていると言えるでしょう。

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・Qremo:

子供たちの興味関心を伸ばすモノづくり教室です。「考える、作る、伝える」をコンセプトとして、ロボットやプログラミング、3Dプリンターなどの先端テクノロジーを使ったものづくりを行います。ここでは積極的に教える事はしません。ものづくりに間違いなどありませんから、子供のユニークな考えやアイデアを伸ばす事に注力しているのです。そして自分が考えたものを自分で作れた時、子供は何を感じるでしょうか?本当の喜びや達成感など他では味わえない様々な感情を手にする事が出来るのです。「できた!」という経験から自分に自信を持つ事も出来るでしょう。

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こうしたサービスを運営する理由の一つには、「環境が才能を潰している」という同社の考え方があげられます。天才と称されるアインシュタインでさえ”普通の方とは一風変わった行動”を取っていたと言います。そんな彼を天才たらしめたのは、環境=周りの人々の反応なのです。周りにいる人は彼の才能を伸ばす反応をしたという事です。しかしながら日本では特に協調性を重んじる風習が強い事から、一人一人の個性が潰されてしまう可能性があります。そんな中LITALICOは「出る杭は伸ばす」をモットーに才能や創造性を引き出す教育を行っているのです。

幼児教育に関しまして以前「新たな教育の概念を打ち立てる外国ベンチャー企業5選!」でも他のサービスを詳しくご紹介していますので是非ご覧になってみて下さい!

 

 【これからの生きる力、ITを好きにさせる】ライフイズテック(中等~高等教育)

 ライフイズテックは中高生向けのプログラミングキャンプおよびスクールを運営する”Life is teck”をメイン事業としており、プログラミングやデザイン、アプリやゲーム開発を通して最新ITを学ぶことで、子供たちの「想像力と創造力」の向上を目指しています。

同社はプログラミングなどのIT技術は”英語”と同じように今後の”生きる力”と位置付けていると共に、大切な事はスキルを身に着ける事ではなく、”好きになる事”だとしています。どんな人でも好きになれば、より深く、より専門的にその事について自発的に知ろうと努力するからです。好きになる事でITという”生きる力を”学び続ける事が出来るという事です。

デジタルな時代だからこそ、ITを使って人とコミュニケーションを取ったり、自分の考えやアイデアを具現化させる事が必要になっていきます。こうした能力をプログラミングやデザイン、開発を通して身に着けられるわけです。

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コースは短期集中型のCamp、実際に教室に通うschool、どこでも勉強を進める事が出来るon-lineの3つになっており、各人に合わせた教育を手掛けています。

子供たちに実際に教えているのはメンターと呼ばれる優秀な大学生。ITスキルやコミュニケーション能力の向上のために約60時間の研修がメンターには求められますが、GoogleやDeNAやサイバーエージェント、リクルートなどの名だたる企業がメンターの募集や研修を手伝っています。優秀なメンターはこうした協賛企業よりお声がかかる事もあるそうで、メンターのやる気にもつながっています。

現在では1万を超える中高生が参画する事で国内最大のプログラムにまで成長しています!またそうした功績が認められ、2014年にGoogle Rise Awardsを受賞しています。

【続けられる学びを提供する学習管理システム】Goocus(大学~社会人)

Goocusは学習管理システム(Learning Managiment system=LMS)です。インターネットが普及している現在、e-Learningが流行っていると思いますが、そのe-Learningを支えているシステムがLMSです。

e-Learningを使う事で、教材の配布や学習管理などが簡単になる一方で、導入した企業や学校は、LMSを導入するために専門的で複雑なシステム構築をしなければなりませんでした。また学習管理の観点でも直感的に操作できるものは少なく、学習が億劫になる事も多々あったようです。

ですがGoocusは違います!導入側、学習側双方にとってWinなLMSになっているのです!

・導入側は、安価な料金で導入する事ができ、専門的なシステム構築も必要ありません。サーバーを導入する必要すらないのです。配布のコストが減るので、単純にそのメリットだけを享受できるようになります。

・学習者にとってはもスマートフォンが普及している現代にぴったりのモバイルフレンドリーなインターフェースになっているために学習者はいつでも、どこでもストレスなく学習できるようになっています。また「一人で黙々と学習する」というe-Learningの概念を変え、タイムラインや学習者のランキングを設け、一人で学習しているという感覚をなくしたのです。学習者同士で競い合ったり励ましあったりしながら、学習を継続していく事が出来ます。6af1331d54dbb255681be933bf9a166e

・教育を施す教育者にとっても嬉しい作りになっています。これまでのLMSでは、教材を作るために専門的で複雑な作業を経ないといけませんでした。しかしながらGoocusはここでも革新を起こしたのです。ブログを書くように、またWordを使う様な感覚で教材を作る事が出来ます。もちろん学習管理としての側面も大変素晴らしく、このGoocusでは学習状況や身についたスキルを緻密に分析する事が可能になります。

学校でのゼミや授業、そして企業の研修など様々な場面での活躍が期待でき、最近では教育業界の最大手のベネッセコーポレーションもこのGoocusを導入しました。

まさに導入側、学習者、教育者の3方にとって大きなWinを提供しているという事ですね。

【無料の生放送授業で人生を変える学びを!】Schoo Web Cumpas(社会人)

「学びたい事はあるけど、仕事やプライベートが忙しくて手がつかない、、。」このように悩んでいるビジネスパーソンは非常に多いと思います。Schooはそんなビジネスパーソンにとって大きな希望となるサービスを打ち出しています。

無料の生放送授業で自分の身に着けたいスキルを効率よく学習できるのです。デザインやプログラミングはもちろんの事、起業のためのノウハウやビジネスに関する知識など、幅広い領域のスキルを自分の空いている時間を使って身に着ける事が出来ます。

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また著名なビジネスマンも多数講師として存在しており、その方々の授業を無料で受講できるのは何といっても強みと言ってもいいでしょう!Wantedly のCEO仲氏や起業家のピーター・ティール氏、ヤフー副社長兼COOの川邊氏など本当に有名な方々がここでしか聞けない授業を開講しています。

生放送で授業をしているので、受講者の方々は、授業中にいつでもタイムラインにコメントや質問を投稿する事が出来ます。それ故、一人で学んでいる気がしないのです。講師もいつでも質問を見られる状況になっているので、その授業内でしっかりと自分の疑問を解決出来る作りになっています。

 


こうしたオンデマンドのビデオ講座を開講している他の企業としては、Sharewizがあります。Sharewizは生放送授業ではありませんが、知識の地図というマップを使って自分がいつ何を学んだのかという事が分かります。これが特徴的です!(以下の図が知識の地図です)

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これを見る事で自分がどこの何を学んだのかという事が瞬時にわかり、「もっと違う事も学んでみよう!」、「こんなに学んだのか!」という事が一目で分かるようになっているので、学習者としては「もっと頑張ろう!」とやる気を出せる仕組みになっています。また知識の定着具合を図る確認問題もついているので、その講座のエッセンスを必ず持ち帰る事が出来る仕組みになっています。

こうしたゲーミフィケーションの理論を使って教育を図っていく企業も多くなってきていますね!

 

【スキルを活かして誰もが先生になれる!】Street academy(社会人)

自分のスキルを活用して誰でも教室やワークショップを開催できるスキル共有のマーケットプレイスです。

その実績は誰もが認める所で、全国で53,000人以上が参加しています。「ちょっとできるくらいの一般人じゃ集客できないでしょ」と感じてしまいますが、こうした高い参加率を保持できる理由としては、実名制のコミュニティを作っている事があげられます。過去の生徒の口コミやその講師の実績などが分かるようになっているのです。つまりその人がどのような経験を積んでどんなスキルを持っているのかを確認できるという事です。これなら自分の価値ある時間を使ってもいいと思えますね!まさに安心して学べる文化を作っています。

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「誰しもが、何らかしら他人より秀でたスキルを持っている」という同社の思想がこうしたサービスを可能にさせました。このサービスで各々が個人のスキルを周りにシェアする文化を育む事で「身近な人から気軽に学べる社会を創」れるのです。まさにこそれが同社のミッションです。

資格やスクールなどは必要なし。ただスキルさえ持っていればいいのです。スキルの共有を通じて新たな一歩が踏み出せるようになっています。

また入会金や月謝は一切なく、自分が受けたい授業だけをセレクトできます。決済に関してもクレジットカードを使って簡単にできるので、ユーザーにとっては嬉しい作りになっていますね。また受講料は開催の一週間後までStreet academyが第三者的に預かっているので、申し込み締め切り日まではキャンセルや返金もできるようになっています。こうした透明性の高いお金のやり取りも人気の一つだと言えるでしょう。

また担当講師は顔写真をプロフィールに乗せる事が必須となっており、マンツーマンの際には規定書類を使っての本人確認も必須となっています。こうした制度を作る事によって初めて会う講師の方でも安心して授業を受ける事が出来るようになっているのです。

Street academyは優れた実績や情報の透明性の高さ、ユーザーフレンドリーな作りが認められ、T-Venture Programの二期で最優秀賞を受賞しています。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

日本にもITを使って人々の可能性を開く教育系ベンチャー企業がたくさんある事がお分かりになったと思います。冒頭でも言った通り、セバスチャン・スラン氏でさえ生涯学習の大切さを説いています。

是非これらの便利なサービスを使って身につけたかった能力を開発してみて下さいね!

 

参考:教育応援プロジェクトLeave a nestSATT、各企業HP