医療業界に革新のメスを入れる、気鋭のベンチャー12選!



今回は「医療×IT」にまつわるサービスを紹介します。

医療というのは専門性が高い分参入障壁が高いのですが、ビッグデータ解析、IoTなどのイノベーションが世界で起きると、その技術を医療に応用し、これまでの医療業界に革新を起こすようなサービスが次々と生み出されるようになりました。

海外、国内のサービスを6分野に分けて、計12つ紹介しています。ぜひご覧ください。

 

医療×ビッグデータ! 情報を効率的に利用するプラットフォーム

医療にまつわるデータは膨大です。これまではデータが様々な場所に様々な形で蓄積されていたので活用できずにいましたが、それを統合して活かすサービスが幾つか登場しています。

amino

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amino」は、ビッグデータを活用して最適な医者を提案してくれるサービスです。

ページ上にあるフォームに症状、年齢、性別、居場所、移動可能距離、加入している保険、希望する医者の性別を入力すると、その希望にマッチする最適な医者を抽出してくれます。

ほぼアメリカ全土の医者が登録されており、その数は約90万人。データは約2億人もの電子保険取引の保険金請求の記録から、医師の情報や治療、コストに関するデータを取得しています。これまでこうしたデータは医師側のマーケティングやサービス改善のみにしか使われていなかったため、animoは患者側にも活かせるようにこうしたサービスを開発しました。

PatientPing

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PatientPing」は、医療機関間の患者情報連携ネットワークの構築に取り組んでいる会社です。これまでは複数の病院に通う患者にまつわる情報を、それぞれの病院同士で共有することが出来ていなかったのですが、このサービスによってリアルタイムでシームレスに情報を共有し、連携した治療を行うことが可能になります。

このサービスにはGoogleも出資しています。

 

どこでも診療が受けられる 遠隔医療サービス

遠隔医療とは、インターネットなどを用いて医師と患者が離れたところで診療を行う行為です。患者にとっては診療にかかる負担の軽減、医師にとっても診療の効率化というメリットがあるため、注目されている分野です。

Teladoc

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Teladoc」は、患者と医師が電話やオンライン通話で診療を行うことができるプラットフォームです。患者は24時間365日、どこからでもこのサービスを利用でき、対面治療に比べてコストも低く抑えられます。

緊急ではない健康上の問題を相談したい時、短期の処方箋が必要な時、皮膚科医に相談したい時など、対面での診療が義務付けられていない場面で用いることができます。

Conversa Health

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Conversa Health」は、医療者と患者のコミュニケーションプラットフォームを提供しています。

患者は2週間ごとに電子カルテデータに基づいて自動で生成された質問に答えるだけで、医者に対して自分の健康状況を伝えることが可能です。その質問に対する回答を踏まえて医者は治療方法に変更を加えていきます。

心拍図や心電図を計測できるウェアラブルデバイスとも連携し、医者にリアルタイムで提供することもできます。

同社のホームページを見ると、83%の患者が自らの治療方法に不満を持っているらしく、Conversa Healthはこうしたミスマッチを解決するために様々なデータの解析を用いた診療を、診療室の外で行うことに取り組んでいます。

 

医療×IoT! 最新デジタルデバイス

ウェアラブルデバイスを見てもわかるように、医療分野とIoTの相性は非常によく、生体データを取得するための様々なデバイスが開発されています。

kinsa

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kinsa」はスマート体温計。専用の体温計をスマホに接続するだけで体温を測ることができ、健康管理ができるデバイスです。咳や喉の痛みなどの状況を入力して、そのデータを医師に送ることも可能だそう。

また、kinsaは周辺エリアの健康情報までチェックできます。kinsaで測定した熱などのデータを収集することで、特定のエリアで感染症が蔓延していないか確認することが可能です。これを実現するために、地域の学校に無償でkinsaを配布しているそうです。

2015年9月には赤ちゃんの使用を想定した、耳用の体温計も発売されました。

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telcare

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telcare」は、糖尿病患者向けの血糖値管理アプリ。telcare社の血糖値測定器と併せて使用すると,血糖値の記録がクラウド上に記録されます。これはスマホやPCで見ることができ,医療関係者も血糖値情報を共有できます。
一ヶ月や一週間のデータの推移をグラフで視覚的に表示する機能もあります。

 

医療×UBER! オンデマンドサービス

必要な時にタクシーを配車できるサービスUberになぞらえて、様々な分野におけるオンデマンドサービスは「Uber for X」と呼ばれています。ここでは医療界のUber、「Uber for medical care」をご紹介します。

Pager

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Pager」は、必要な時にアプリで予約すると、ニューヨーク市内であれば2時間以内に医師が駆けつけてくれて診察を行ってくれるといったサービスです。もし往診の必要がなければ、電話による相談もできます。

共同創業者のOscar SalazarはUberの最初のプロトタイプを作った人物として知られており、まさに医療界のUberと言えますね。

このサービスには、俳優のアストン・カッチャーが出資しています。

Heal

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Heal」もPagerと同じようにオンデマンドの医師予約サービスです。

このサービスには、あの世界的歌手のライオネル・リッチーが出資しています。

 

3Dプリンターまで!最先端医療機器を提供しているサービス

Biozoon

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ドイツ発の「Biozoon」は、高齢者向けの嚥下食の印刷ができる3Dプリンターを開発しました。容易に飲み込めるものでありながら、手間をかけることなく簡単に、魅力的な見た目で作ることが可能であり、嚥下機能に障害のある高齢者のQOL向上が期待されています。

患者のニーズに合わせたバランスのとれた食事を提供することも可能です。

飛鳥メディカル

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京都のベンチャー企業「飛鳥メディカル」は、最新のレーザー技術を用いた医療機器の開発を行っています。

レーザー治療はレーシック、椎間板ヘルニアの治療、しみ・そばかすの除去など様々な応用が効き、さらに獣医療の分野にまで応用を進めています。

レーザー治療の可能性を世界に広げることをビジョンとしています。

 

その他国内のサービス

その他、日本にもいくつか医療系の優れたスタートアップが設立されています。

ソクミテ

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ソクミテ」は、時間ができて今診てほしいという時に使えるアプリです。現在地、最寄り駅からすぐに行ける病院が表示され、混み具合も確認でき、その場ですぐに予約することができます。

運営会社のエストコーポレーションは、「医療と、人のあいだ。」をコンセプトに、医療機関のコスト削減ソリューション、検診の電子化報告のサポートの提供など、医療にまつわる問題を解決するための幅広いサービスに取り組んでいます。

メドピア

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メドピア」は、医師の集合知を共有できる医師専門のコミュニティサイトを運営しており、臨床の疑問をエキスパートが解決してくれる症例相談や、医師による医薬品の口コミ情報が閲覧できる掲示板、医師同士の本音のディスカッションができるプラットフォームを提供しています。

2014年にはマザーズに上場を果たしています。

メドレー

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メドレー」は、医療、介護業界の人材不足を少しでも解決するための求人サイト「ジョブメドレー」や、医者の患者の架け橋となるような、医療情報にまつわるオンライン病気辞典の「メドレー」を運営しています。

代表取締役医師の豊田氏は、東京大学の医学部を卒業した後、医師、研究者、マッキンゼーでのコンサルタントを経て企業したという異色のキャリアを歩んでいます。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。紹介した中にはGoogleが出資しているといったようなサービスもあり、注目されている分野であることがわかります。イノベーションの応用には無限の可能性を感じますね。

しかし、やはりアメリカなどに比べるとまだまだ日本発のサービスは少ないように感じます。最後に紹介したメドレーの豊田氏のように、医師を経て起業するといったような多様なキャリアを持つ人々がもっと現れてくるとよいのではないでしょうか。

山積する日本の医療課題を解決するようなサービスがこれからさらに生まれてくることを期待しましょう!