第二のシリコンバレー、イスラエルで日本人初のスタートアップaniwoを創業したCEOが語るイスラエルのリアル



 


知られざるスタートアップ大国イスラエルのリアル~なぜ今イスラエルが熱いのか。


11月21日(土)にGoodfind insightを運営するスローガン株式会社がイベントセミナーを開催しました。

 

今回は、イスラエルにおいて、日本人初のスタートアップ企業aniwoを創業した寺田彼日(Ani Terada)氏に登壇をしてもらい、セミナー、パネルディスカッション、懇親会の3部構成でイベントを進行。


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参加者は社会人・学生合わせて50人近く集まり、大盛況のイベントとなりました!

本日は同イベント内容をレポートしたいと思います!

 

 

Aniwo創業者&CEO 寺田彼日とは?

 

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2014年からイスラエルにて、起業家と投資家をつなぐ「Million Times」を運営し、投資家と起業家のマッチングを図っています。また投資家と起業家をマッチングするリアルイベントも随時開催しています。最近ではGoogleのオフィスの一角を借りてイベントを開催したそうです。このようなサービスを提供する事で起業家がより投資を受けられる環境を作っているのです。

 

そんな寺田氏、起業を決意したのはなんと小学生時代!!

戦後日本の成長を支えてきた起業家を見た当時の寺田氏は、ビジネスを通して人々の暮らしを豊かにしている姿に非常に魅力を感じたと述べています。

 

大阪大学、京大大学院では経済学を学ぶと同時に、インターンを2つ経験。そのうちの一つにはなんと弊社スローガン株式会社も入っております。学生時代の経験と人脈が今に生きていると語りました。その後のファーストキャリアでは大企業のシステムや流れを知る事を主眼にベネッセに入社。マーケティングを担当し、LINE用の「しまじろうスタンプ」を500万ダウンロードに導きました。しかし同氏は何も満足していませんでした。

 

「アメリカ発の名だたる企業はたくさんあるのに、日本発で知られている企業はあまりない。世界に影響を与えられるような企業を作りたい」

 

そんな思いでグローバルに活躍する企業を作る決意を固めたようです。

 

そんな時運よくSamurai Incubateからイスラエル起業の投資の話が舞い込んできました。応募する事を即決し、プレゼンを実行。その結果、投資を獲得しました。そしてその流れのままイスラエルに飛んだと言います。現在は上記の通りMillion Timesというサービスを提供しイノベーションプラットフォームを作ろうとしています。

 

イスラエルのリアル~なぜイスラエルが強いのか~

 

  • 人口は800万人ほど
  • GDPも日本の10分の一以下
  • 公用語はヘブライ語
  • 建国100年もたたない歴史。

 

ではなぜそんなイスラエルに世界の大企業や名だたる投資家の注目が集まっているのでしょうか。

 

その理由は4点あると寺田氏は述べています

 1.ユダヤ人のマインド

 

「ユダヤ人は失敗を恐れない精神を持っています。失敗よりもチャレンジしない事の方が恥ずべき事と考えているんです。だから、会社を潰しても「ははは!」って笑っていられます。そのためかイスラエルには6000社ほどスタートアップが存在しているんです。シードアーリー段階のものが80%ほどで、毎年約1000社生まれて、そのほとんどが死んでいきます。しかしそうした失敗を気にすることなく、連続で起業出来る事がイスラエルの強みと言えるでしょう。このような事からイスラエルは人口当たりのスタートアップ数が世界一位になっています。」

 

 2.ユダヤ人の思考法

 

「イスラエルという土地は資源が非常に少ないんです。そんな資源のない中で生きていかなきゃいけない。だから既存の枠組みを取っ払って考えなくちゃいけないんです。ユダヤ人はそうした思考が根付いています。それは宗教にも及ぶ程です。彼らはユダヤ教を信奉しています。旧約聖書を読むのですが、普通の信奉者なら「聖典は絶対!」という風になるじゃないですか。でも彼らは「旧約聖書を疑え」とまで言っているんです。そんな彼らだからこそユニークなアイデアが生まれるんでしょうね。」

 

 3.イスラエルの教育環境

 

「教育環境も日本とはまるっきり違います。大学内にインキュベーター施設があるんです。日本の学生は資金調達する時には、「お小遣いをもらう」か「バイトする」という思考に限定されていますが、ユダヤ人は「投資を受ける」という選択肢も根付いています。それ故、「学生だから、、、」と揶揄することなく、学生だろうとみんなが挑戦できる環境になっているんです。」

 

 4.国の支援

 

「イスラエルの人々はユダヤ人というために迫害の歴史をたどっていました。だからこそ、「何もない所から作る」という思考になります。そのために政府が開発の援助に乗り出し、世界のVCを誘致しているのです。そのため人口当たりのVC投資額は世界一位になっています。また、国防の観点から最先端技術が生まれており、そのような技術をビジネスに移行させているのです。それ故イスラエルは対GDP比の研究開発費も世界で一位になっています。」

 

 

なぜ今日本がイスラエルに注目すべきなのか?

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寺田氏はその理由は5点あると述べています。

 1.世界の技術・投資・人材が集結

 

「起業をするにはかなりいい環境です。先端を行く技術とそれを創り出す人材、援助である投資も集中しています。情報収集もしやすいので、環境としてはこの上ないほど整っています。」

 

 2.日本人が圧倒的に少ない

 

「日本人がそもそも1000人ほどしかおらず、その中でも30~50名くらいしかビジネスをやっている日本人はいません。だからこそ日本人がいるだけで注目されます。」

 3.確実に伸びる

 

「政府が後押しして日本とイスラエルをつなごうとしています。つまり国と国が繋がろうとしているのです。そうなるともう、今後ほぼ確実に伸びると言ってもいいでしょうね。」

 

 4.日系企業と相互補完関係にある

 

「日系企業はオペレーションに特化しているのでスケールさせる事が得意です。それはコンビニやスーパーを見ればわかります。日本では長くても5分ほどしか並びません。しかしイスラエルでは30分並ぶ事はざらにあります。一方、新たなモノを創出する事に関してはイスラエルのが得意です。つまり早い意思決定と異なる観点でイノベーションを起こせるのです。この相互補完できる関係にある事も注目に値します」

 

 5.日本との親和性の高さ

 

「杉原千畝がユダヤ人を助けた事や、日本のサブカル文化も相まってイスラエルは親日です。ワンピースとかNARUTOとかみんな大好きです。またオープンで密なコミュニケーションを取れる人も多いので、そうした観点でも日本人とマッチしているかもしれません。」

 

今後も日本とイスラエルの関係性は強まっていくとの事。そうなると世界を席巻できる状況にもなりえると寺田氏は述べました。

 

 


 

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第二部ではパネルディスカッションを行い、参加者の質問を基に寺田氏と弊社野島のトーク形式で進行。

起業する上で苦労した事や、学生の就活へのアドバイスに至るまで、参加者の方々の様々な疑問に答えました。

 


 

また第3部では交流会を行い、創業者である寺田氏と非常に近い距離感で話せる場になりました。たくさんの参加者が寺田氏の元に集まり各々の話を聞いてもらうと共にアドバイスを受けたようです。

また参加者同士の交流も活発に行われ、様々なバックグラウンドを持った人々がイベントの意見交換をしたり、情報共有をしたりしました。

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まとめ

 

今回現地でCEOを務めている寺田氏のご登壇により、よりリアルで具体的なイスラエル事情を知る事が出来ました。今後のアクションプランを発表する場などもあり、参加者の皆さまが聞くだけではない、双方向のセミナーになったと思います。

 

今後も色々な注目企業の経営者の方をお招きし、ここでしか聞けない、貴重な場を提供していきたいと考えております。今回ご参加いただけなかった方も、次回のご来場をお待ちしております!