エメラダ株式会社

「テクノロジーと金融ナレッジを活用し、金融市場の99%に透明性をもたらす」というミッションを掲げ、法人向けオンライン資金調達プラットフォームを提供するエメラダ。株式投資型クラウドファンディングサービス「エメラダ・エクイティ」で実績を積み重ね、2018年5月より新たにオンライン・レンディング事業に進出。2019年には金融機関向けキャッシュフローデータ提供サービス「エメラダ・マーケットプレイス」を開始予定であり、業界から大きな注目を集めている。

中小企業金融における情報非対称を解決

創業者の澤村 帝我氏(代表取締役社長・CEO)は、大学卒業後、野村證券に入社。2012年にはゴールドマン・サックス証券に転職し、一貫して企業の財務戦略に携わってきた。長年にわたって、投資銀行部門で大企業のM&AやIPO、株や債券の発行の業務に従事してきた同氏は、中小企業金融における情報の非対称性に強い問題意識を持っていたという。

「大企業には豊富な経験と高い判断能力を持つ財務部長やCFOが在籍しています。また、資金調達の提案を行う金融機関も多種多様で、選択肢が多くあります。これは資金が必要な企業とそれを提供する金融機関の間に情報格差がない、情報対称の世界です。そのため、大企業においては、透明性が高く効率的な意思決定ができています。」(澤村氏)

一方、企業数ベースで99%を占める中小企業には財務の専門家が在籍しておらず経営者も時間がない。さらに、金融商品にも多様性がないため、最適な判断ができない現状がある。澤村氏は中小企業のニーズに合った金融商品の選択肢を増やし、効率的で正しい意思決定がなされる必要性を感じたという。

株式投資型クラウドファンディング「エメラダ・エクイティ」で実績を重ねる

2016年6月に設立された同社は、第一弾として2017年11月に「エメラダ・エクイティ」という株式投資型クラウドファンディングのサービスを開始。VCやエンジェル投資家などプロの投資家が既に出資しているベンチャー企業に、個人投資家が1社49万円まで投資できるサービスだ。米国では既に中小企業やスタートアップ企業の資金調達の手段の一つとして盛んになっており、国内においても今後の市場規模拡大が予想される株式投資型クラウドファンディング。オンラインを通じてプロの投資家と「相乗り投資」ができる点が大きな特徴の同サービスは、ベンチャー企業や一般の個人投資家の間で話題を呼んでいる。

サービスをローンチして半年弱で、登録する投資家数は約5,000名。既にクラフトビールの製造・販売を手がけるFar Yeast Brewing社やAIによる投資アルゴリズムを提供するSmartTrade社など数社が「エメラダ・エクイティ」での資金調達を実施。合計で約2億5,000万円程度の資金調達に成功している。今後、成長領域の企業が徐々に参加していく予定だという。

金融業界を巻き込むオンライン・レンディングの動きを先導

立ち上げ間もないスタートアップを対象とした「エメラダ・エクイティ」だけでなく、成長中小企業や安定的な事業に従事するスタートアップへのオンライン・レンディングサービスも、2018年5月にリリース。東邦銀行、第三銀行、城南信金、大和信金など各地域の金融機関も参画している。同サービスでは、銀行口座の入出金情報や経営者・会社に関するオンライン情報など、決算書からは見えない情報を評価し、より精密な融資の判断をしている。また、企業が借入れ後にファイナンス業務ではなく、事業そのものに注力できるよう、キャッシュフローの状況から企業ごとに最適な返済計画を提案してくれるのも利点だ。「事業はそれぞれの収益計画や季節性がある。それぞれの企業のキャッシュフローの負担を軽減するためには、パーソナライゼーションが必要」と澤村氏は語る。

さらに「エメラダ・バンク」が提供するもう一つの付加価値が、借入れまでのコミュニケーションの負担の軽減だ。オンラインを使った合理的なコミュニケーションを好む20~40代の経営者を中心に、融資の受付、財務情報の登録・開示、契約締結など一連のプロセスをオンラインプラットフォームで完結し、コミュニケーションを最大限に効率化させる仕組みをとっている。

低金利政策の影響で金融機関の収益構造が悪化するなか、フィンテック企業と連携し活路を見出そうとする金融機関は増えている。米国では中小企業向けのオンライン・レンディングが既に巨大な市場となっており、日本においても多くの金融機関にとって新たな融資手法や融資先を開拓する手段として注目が集まっている。

市場規模を見てみても非常に魅力的だ。デット・ファイナンス市場は、エクイティ・ファイナンス市場と比較しても圧倒的に大きく、140兆円規模という巨大なマーケットとなっている。そのような巨大マーケットにおいて既存のビッグプレイヤーたちとサービスリリース時のタイミングから協業するというケースは珍しい。今後、スタートアップならではのスピード感を生かし、既存の大手金融機関も巻き込みながら、業界全体に大きな変化を起こしていくだろう。

法人向けオンライン資金調達プラットフォームの確立

エメラダが目指すのは、どんな財務の悩みでも解決できる、法人向けオンライン資金調達プラットフォームだ。「エメラダのオンラインプラットフォームに登録すれば自動的に財務の課題に対してあらゆる分析がなされる。そして、エメラダからの直接の借入、他金融機関からの借入、様々な形の増資などを財務状況に応じて提案する。様々な企業がエメラダのプラットフォームで財務やキャッシュフローなどの情報を開示していくことになるので、企業の経済活動を学習するAIも当社のコア技術になっていくと思います」と澤村氏は語る。

一方で、一つのサービスや領域に固執せず、広い視点で物事を捉えるクライアントドリブンな会社でありたいという信念を貫く同社。中小企業やベンチャー企業の抱える悩みの本質的な解決にマインドをシフトし続けることを重視しているという。
「我々のお客様は誰なのか、そのお客様は何を求めているのかを常に考えています」と澤村氏。ゆくゆくは金融やフィンテックの領域を飛び越えていく可能性をも秘めているというエメラダの将来的な事業展開にも期待が高まる。

エグゼキューション力の高いチームで、世の中に大きなインパクトを与えるビジネスを創出

金融・IT業界のプロフェッショナルが集うエメラダ。「合理的でスピード感のある意思決定形成」と「必要なことは徹底的に行い、必要でないことは思い切って捨てる柔軟性」が同社のカルチャー。ディスカッションをして一度決定したら一致団結して一気に実行していくスタイルだ。「エグゼキューション力が高い組織でなければどんなに素晴らしいアイデアをイメージしても実現はできません。エメラダはエグゼキューション力が極めて高いチームだと自負しています」と澤村氏は語る。だからこそ、仕事をする上で無駄なことに時間を浪費する心配もなく、努力に見合った結果をつかむことができる環境があるという。

エメラダは現在、世の中に大きなインパクトを与えるビジネスのグランドデザインを形作っているフェーズだ。様々な金融機関を巻き込みながら、新しいプラットフォームを作り上げていく大規模プロジェクトに参画できることは、これから入ってくるメンバーにとって非常に大きな魅力に違いない。「まずは未上場企業と資金提供者を結びつける金融の枠の中の発想、そして将来的には金融にとらわれずさらに大きな領域でアイデアを形にしていきたいと考えています。そのビジョンに共鳴してもらえる方にご参画いただきたいですね。ただし、新しいことに挑むには、リスク許容度の高い人が求められます。『とにかくやってみよう』というマインドで楽しんで仕事に臨める方と、高い目標に向かって一緒に走っていきたいと思っています」(澤村氏)

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企業詳細情報

社名 エメラダ株式会社
所在地 東京都港区南青山1-12-3LIFORK MINAMI AOYAMA 南棟S108
URL https://emeradaco.com/
募集職種 ビジネスディベロップメント
社員数 約20名
経営理念ビジョン テクノロジーと金融ナレッジで金融市場の99%に透明性をもたらす
価値観・求める人物像
    ・FinTechの可能性に興味のある方
    ・柔軟な思考とコミュニケーションスキルを持っている方
    ・新しいビジネス構築に興味がある方
    ・提案&推進力がある方
経営者プロフィール 澤村帝我 エメラダ株式会社 共同創業者兼CEO

2008年、慶應義塾大学卒業後、野村證券に入社。
2012年、ゴールドマン・サックス証券に転職。
一貫して、M&Aと資金調達など投資銀行業務に従事。
2016年、エメラダを共同創業。
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